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大江の景観フォトコンテスト

2014 重要文化的景観の町 大江の景観フォトコンテスト審査結果

 

 平成267より募集しておりました2014重要文化的景観の町大江の景観フォトコンテストは、平成27220募集〆切までに118応募をいただきました多数のご応募をいただきありがとうございました。

 平成27325(水)町長、街並みや景観の専門家として東北芸術工科大学教授で大江町景観形成員会委員長兼専門員の志村直愛教授、町の観光PRへの活用ため大江町の観光物産協会会長で、山形県と大江町の観光ボランティアガイドの会代表の石川博資氏、写真としての品質をプロの目線からの審査を菊地写真館の菊地邦弘氏、計4名へお願い役場大会議室において審査を行いました。受賞作品と審査員からの講評は次のとおりです。

 


 大賞 「夕涼み」 芳賀 和代

 

 今回、文化的景観の構成要素となった建物を撮影した数少ない作品です。商店街が一番賑やかになる夏の夜、街灯と飾りの提灯、店の灯りに加え夏の風物詩、一発の花火が彩りを添えています。その灯りに照らし出された昭和初期から続く商家の造りこそが、この町の魅力であることを、さらには、まだまだ元気健在な商店街の息吹きを、この一枚が確かに伝えてくれています。

 

大江の文化部門 部門賞 「おもてなし」 早坂 武弘

 

 町の文化を写真で表すとしたら何を撮影すればよいでしょう。応募者が必ず悩むあろうこの課題を、作者は実に欲張りに解決されています。歴史文化、建築文化、食文化、民族文化…。様々な文化の中に、私達の生活があることをこの一枚は贅沢に、しかし静かに物語っています。


大江の自然部門 部門賞 「大河」 早坂 武弘

 この風景を見て、地元の多くの方は、写っているのは隣の市だとおっしゃるかと思います。しかし、歴史と自然が織りなすこの独特の風景は、大江町から見てこそのわが町固有の眺望風景なのです。その解釈なくしては富岳三十六景も成立し得ません。美しい隣地の眺めを大いに誇ろうではありませんか。


フォトエッセイ部門 部門賞 「明るい将来」 内田 智子

 おおえまちの5文字が親子三代の生活を巧みに伝える、まさしくフォトエッセイならではの手法をうまく活かした作品です。家族一人一人の表情が実に豊かで、笑顔やピースサインすら自然に感じられます。案外ここの暮らしも素敵なのではないかと実感させる、対外PRにも活かしたい一枚えましょう


大江の文化部門賞 金賞 「秋祭」  大谷 茂家

 

 祭り風景の中でも躍動感あふれる奴の風景。一連の動きの中でも片足を上げた緊張感のある一瞬を見事にとらえています。普段は駐車場として使われる白線内を、今日は我らが主役とばかりに繰り出す奴衆は、目映いばかりの陽射しを受けて活き活きと輝いて見えます。

 


大江の自然部門 金賞 「寒い朝」 安藤 幹雄

 

 鉄道ファンである私だからこの写真を選んだわけではないのです。冬の朝、人々の生活を運ぶ足として働き者の左沢線列車の力強さと暖かさが一見して同時に伝わって来たからです。雪積む線路際、撒き上がる雪煙、いつも見馴れたはずの風景が彩度の低いアングルの中で実に美しく切り取られています。


フォトエッセイ部門 金賞 「大江ごこち」 齋藤 仁志

 

 偶然性の高い一瞬をとらえた作品ですが、この町が実に居心地がよいところであることを見事に表現しています。しかし、この作品の真価は、何気ない左沢駅前の風景も見せ方によっては、東京山の手郊外の住宅街駅前のような清潔感溢れる洗練されたものであることを感じさせてくれたことだと思います。


大江の文化部門銀賞 金賞 「防空壕探検」 芳賀 和代

 

実物を見たことのない方にとって、こんな場所が大江町にあるのかと驚かされる一枚かもしれません。答えは元小学校の防空壕。これも確かに町の歴史を伝える貴重な風景です。この不思議な風景を魅力的な空間としてとらえた一枚。こうした景観資源の掘り起こしも大事なまちづくりの一つといえましょう。


大江の自然部門 銀賞 「虹と滝」 大場 直寛

 

季節を飛び越えて、壮快な涼しさを実感できる一枚です。水しぶきの間にかかる虹は、不思議な色合いとなった岩肌と相まって、自然が写し出す神秘的なまでの表情を見事にとらえています。こんなところが大江にあるんだという発見感覚を地元の人にも与えてくれる一瞬といえるでしょう。


フォトエッセイ部門 銀賞 「メルヘンの町大江町への旅」 松田 勉

 

 季節の違う2枚の何気ない楯山公園からの風景は、おなじみのアングルですが、よく見ると撮影の視点場、列車の位置まできっちりと揃えて撮影されており、苦心の跡が見られます。最上川に写り込んだ雲、そろそろ灯り出した街灯の灯りなど、箱庭と呼ぶにふさわしい町の日常を鮮やかにとらえています。


奨励賞(掲載はタイトルの50音順)

「秋祭り」 大谷茂家 「大山に星が舞う」 佐竹吉廣
 

祭の当日、最後のメイクを施す風景。祭の見せ場は様々にあるのだろうけれど、こうした何気ない一瞬こそに、まちの人々の思いや気持ちが伝わる力があるように感じます。こうして繋がり伝えられていく歴史、民俗、風習…。まちはいつも歴史と共にあり、活き活きと動き続けているのですね。

 
 

 天空で同心円を描く星の航跡を写し出した作品は毎年応募されてきます。それは決まっていつもこの場所。ここから見る星は余程きれいなのでしょう。大自然の中に構える厳つい表情の人工物である建築と、白む背景に浮かび上がった優しい山並みとのバランスが、この作品では特に冴えていました。

 

「魚踊」庄司清信 「桜のころ」櫻井洋志


 そもそも写真に音はないのですが、この一枚からは明らかに音を実感することができます。それは滔々と流れ行く最上川の波打つ水飛沫の音、簗に打ち上がる魚たちの跳ねる音です。瞬間をとらえた水飛沫と躍動感ある魚のフォルムがそれを感じさせたとすれば、写真とはまるで魔法のようでもありますね。

 

 左沢の桜が映えるのは、背景がまだモノトーンの冬の名残を見せている間に一気に開花するからでしょう。最上川と最上橋を最下段に構え、吹き出すようにたわわに咲き誇る桜の花々には、春の芽吹きと共に、自然が持つなみなみならぬ生命力の強さを写し出しています。

 

 

「森林体験」 早坂 健二 「実る秋」 庄司 清信
 

 

例えば町の風景写真が、大切にしなければならないことを主張することもあります。過去に繁栄を極めた林業の作業を、こどもたちが珍しそうに眺める風景は、そんな歴史の変遷をうかがわせるシーンです。まるでスポットライトのように降り注ぐ陽射しが、こどもたちの心に刻み込まれた証を伝えています。

 

東京在住の審査員が一人混じっていることで言わせていただければ、都会の人にとってリンゴが木になっている様は実に不思議な光景なのです。一見名産地青森県の岩木山とも見紛う見事な、誇るべき自然の景観がここ大江町にもあることを伝えてくれる、是非都会の人に見てほしい一枚です。

 

「静夜」 安藤 幹雄 「月夜の老舗旅館」 佐竹吉廣
 

 建築物をモチーフとしてとらえた数少ない作品の一つです。水が滔々と流れる日陰の重量感と、背景としての日当たりのよい山林のコンビネーション。場所柄もあるとはいえ、建物が本来自然の中にあり、人々の生活は自然と共に溶け込んで存在することをこの一枚は改めて教えてくれています。

 

小正月の雪中田植えの風景。もはや都会では田植えの風景さえ珍しいというのに、豊作を祈念して雪の中行なわれる神事の風景には、凛とした神聖さを感じさせます。長く伝わる伝統行事の大切な風景は、実際の神事を見られない町民のみなさんにも是非見て誇りを持っていただきたい風景です。

 

 「豊作祈願祭」阿部紀明  「夜空を彩る」増川満

 小正月の雪中田植えの風景。もはや都会では田植えの風景さえ珍しいというのに、豊作を祈念して雪の中行なわれる神事の風景には、凛とした神聖さを感じさせます。長く伝わる伝統行事の大切な風景は、実際の神事を見られない町民のみなさんにも是非見て誇りを持っていただきたい風景です。
 例年たくさんの応募がある花火の風景が、今年はほとんどありませんでした。理由は悪天候で、撮影もさぞや難しかったに違いありません。そんな中でこの天候条件を逆手にとって、満天を覆う厚い雲を背景にぼんやりと、しかし意外に美しく輝いた一発の花火を見事綺麗に捉えた一枚、まさに敢闘賞といえます。
 

 携帯・スマートフォンの部
 

「おば様」佐藤理恵子 「災害」佐藤理恵子

 


全体の講評
 

日常生活において、四季を通しての情緒溢れる光景を目にし、それを豊かな感性をもって作品に仕上げることは、精神的にゆとりある生活から生み出されると感じています。応募された作品は、そんな個人個人の感性の光る、躍動感のある作品、ドラマティックな作品、ユーモラスな作品など何気ない日常に光るものを捉えた作品が数多くありました。

 大江の景観の魅力を写真で伝えるということは、全く同じ場所の風景でもその季節や時間帯の違い、その瞬間をどう感じ、それを表現する技術や感性を加えることによって作り上げた作品は、ありふれた風景にさえも感動させられますし、作品に対する作者の情熱に経緯を表するものであります。

 上位の作品は、構図、色調、場の雰囲気等ともに良く、撮影者の発見の感動が主題としてはっきり表現されたものであり、1枚の写真にその情景が次の想像を掻き立てるような作品で新しい町の魅力に気が付かされる作品です

 

審査員 菊地邦弘

 

 すばらしい大江町の景観に魅せられ、それぞれの季節の移ろいと彩りを切り取った作品と、誰もが見られる景観や住民の暮らしの一面だけで無く、“こういう見方もあるんだ”と言うことを教えてくれた作品が多く、大江町の外にすむ方々の目を通じて大江町民に強くアピールすることになると感じました。

 また、人知れずひっそりと埋もれている“防空壕”“不動滝”“姥様”などと共に人々の息遣いが伝わる街並みの風景や暮らしに目を向け、大江町をもっと「広く」「深く」探ろうとする意欲を感じる作品に好感を持ちました。

 

審査員 石川博資

  • 問い合わせ先

    大江町政策推進課政策推進係 大江の景観フォトコンテスト事務局
       990-1101  山形県西村山郡大江町大字左沢882-1
       TEL : 0237-62-2118  FAX : 0237-62-4736
       mail : seisaku3@town.oe.yamagata.jp

       

 


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