里山の虫たちを見てさわって学ぶ3日間。子ども向けサマーキャンプに参加してきました!
みなさんこんにちは。
大江町の地域おこし協力隊の屋宜(やぎ)です。
元小学校を活用し、リバートレッキングや珍しい動物に会いにいくナイトウォークなど、自然について学べるイベントを行っている「大江町山里交流館(通称:やまさぁーべ)」。
この夏、「やまさぁーべ」で行われた小学生向けサマーキャンプ「目指せ!昆虫マスター」を見学&一部日程でアルバイトをさせていただきました!
「目指せ!昆虫マスター」は虫が好きな小学生がトラップを使った昆虫採集や里山での虫の観察、標本作りを体験することができる2泊3日のプログラム。
リピーターも多くすぐに予約が埋まるというこのプログラムは、小学生のころに参加し、中学生になってボランティアスタッフとして参加する子もいるくらい魅力的なようです。
私が最初に撮影に訪れたのは1日目の夕方。
森の木の上に仕掛けるライトトラップを工作している途中でした。
▲ハンガーなど身近なもので、班ごとに協力し合って作成
無事にライトトラップ点灯!
また、子どもたちの活動の様子をYouTubeの限定公開を通じて保護者の方もリアルタイム(アーカイブあり)で見られるよう、時間を決めて配信を行っていました。
親元から離れて、のびのび楽しんでいるお子さんの姿を見ることができるのは安心ですよね。(参加者の皆さんにのみ配信URLをお送りしているそうです。)
1日目の夜はやまさぁーべの敷地内に大きなライトトラップを仕掛けます。
仕掛けてすぐにさまざまな虫たちがやってきますが、自分たちの足で踏んでしまわないように、足元をしっかり確認して歩きます。
シートに集まる虫や周辺の虫を合わせると、100匹以上は周りにいたと思います。
地方都市育ち、東京で会社員をしていた私にとって、こんなにもたくさんの虫を一度に見たのははじめての経験…!
私のズボンにクワガタが激突してきたのも良い思い出です(笑)
翌日(2日目)の午後、昨夜捕まえてきた虫たちを標本にしていきます。
右の写真は館長の佐々木さんが作った見本。アブなど虫の標本を間近で見るのはちょっぴりどきどき…!
ミヤマカミキリなど珍しい虫は数に限りがあるので、ほしい子たちでじゃんけん!真剣勝負です。
2日目の夜からは私も泊まり込みアルバイトとして参加。
他のスタッフさんたちと夕飯の準備などをし、夕飯を終えるとキャンプファイヤーの時間です♪
佐々木さんの弾き語りに合わせてみんなで「となりのトトロ」や「リンダリンダ」を歌ったり、マシュマロを焼いて食べたり。
隣に座っていた女の子が「楽しいなぁ」とつぶやいていてうれしくなりました。
キャンプファイヤーの後は、昨日森の木に設置していたライトトラップを確認しに夜の裏山へ。
惜しくもミヤマクワガタなどの貴重な虫は見られませんでしたが、カブトムシとコクワガタがつかまりました!夜の森を冒険できるのは「やまさぁーべ」だからこそできる体験です。
その後子どもたちをお風呂に入れて寝かせて、佐々木さんと「やまさぁーべ」で働く協力隊の神保さん、ボランティアスタッフの学生さんたちと反省会(という名のお菓子を食べながらおしゃべり)をしておやすみなさい。
翌朝は朝ごはんの準備などを行い、解散の時間に向けて荷物の整理やお片付けをはじめました。
楽しい時間も終わりの時間に…(泣)
3日前にはじめて出会った子どもたちが別れを惜しみ、先に家族がお迎えに来た子に大きく手を降っていました。
家族のもとを離れ、この場所でめぐり合ったお友達と一緒に虫について見てさわって学んだ3日間は、子どもたちにとってかけがえのない宝物になっただろうな。
おまけ:「やまさぁーべ」で飼っているにわとり
写真と文:屋宜美奈子(地域おこし協力隊)