彩り豊かな食卓にうっとり。「青苧御膳」をいただきました
みなさんこんにちは。
大江町の地域おこし協力隊の屋宜(やぎ)です。
移住してきてからときどき「青苧(あおそ)」という植物の名前を耳にしていました。
かつて町内でさかんに栽培されていた青苧。主に織物に使用されていたようですが、その「青苧」を使った料理を食べることができるとのことで、別の課のみなさんが予約したタイミングでお声がけいただき、「青苧御膳」をいただいてきました!
青苧御膳をいただいたのは「大江町立歴史民俗資料館」内の和室。
欄間(らんま)がかっこいいなぁ…と見惚れながらお料理が供されるのを待ちます。
(内観写真は今年5月に見学した際のものです)
こちらが「青苧御膳」。漆器の艶やかな朱色と、青苧の緑色のコントラストがきれい…!
メニューは真麻(まお)うどん(※「真麻」は青苧の別名です)や青苧餅、青苧の茎の炒め物など青苧を使った料理のほか、山形産の秘伝豆とはんぺんのコロッケなども並びます。
デザートのプリンにも青苧を使っているという驚き!
テーブルに青苧の葉っぱが添えられていたのも粋な心づかい。
こちらは青苧餅。秘伝豆から挽いたきなことくるみみそ、添えられたわさび菜と一緒にいただきました。甘めのくるみみそとわさび菜がアクセントになって、いくつも食べたくなるおいしさ!
秘伝豆とはんぺんでたねを作ったコロッケ。やさしい味わいで、どの世代の方でもおいしく食べられそうでした。
「青苧復活夢見隊」の代表・村上さんがいただいたきのこ「ぶなかのか」を使った炒め煮。
山形に来て、はじめて見て食べる山菜やきのこが楽しみな私にはとてもうれしいひと皿。
また、お料理をよそう漆器は、かつて町の方々が使用していたものを譲り受けて使っているそう。
食べ終えたあとも「青苧や青苧御膳のことをより多くの方に知ってもらうにはどうしたらいいだろう?」「郷土料理に彩りを添えてくれる漆器を、普段ももっと使えるようにならないかなぁ」などと考えていました。
町の行事や伝統行事を体験すると、そのすばらしさを町外、県外の方にももっと伝えたいといつも思います。
地道に少しずつ、大江のことを伝えていこうとあらためて感じた時間でした。
「青苧御膳」を食べてみたい方は下記まで▼ (※青苧御前をいただく場合、事前予約が必要となります。)
青苧復活夢見隊
URL:https://aosofukkatsu.com/about.html
mail:info@aosofukkatsu.com
写真と文:屋宜美奈子(地域おこし協力隊)